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睡眠・休息・メンタルケア

怒りをしずめるツボ

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監修/古賀直樹(こが なおき)先生

最近イライラする、怒りっぽくなったなんてことはありませんか? 知らず知らずのうちに疲れやストレスを溜め込んでしまい、心に余裕がなくなっているからかも。そんな時に役立つツボをご紹介します。

怒りはなぜおきる?

思い通りにいかないことがあって、それがなかなか解消できない、なぜ自分がそのような目にあわなければならないか納得できない、といったことから怒りが生まれます。また、東洋医学では、怒りは「肝(かん)」の経路(ツボとツボをつなぐ気の流れ道)の乱れと大きく関与しているといわれ、怒りが溜まると「肝」が病む、逆に「肝」が病んでも怒りが溜まるともいわれています。

怒りを放っておくと?

怒りをそのままにしておくと、心にも体にも大きな負担が。精神が過剰に高ぶった状態が続くことで不眠につながったり、血圧が上昇することで血管に負担がかかり、脳梗塞などを引き起こすきっかけになることも。また、怒りの感情にエネルギーを使い過ぎて心が疲れてしまい、無気力、絶望感などにつながることもあります。

Let's ツボ押し!

百会(ひゃくえ)

頭のてっぺんにあり、怒りの熱気を逃がす、いわば煙突のような役目のツボ。リラックスを司る副交感神経の働きを良くする効果があります。

百会
場所
眉間の中心から頭のてっぺんを通る線と、両耳を結んだ線が交わった頭頂部の位置にあります。
押し方
両手の中指を「百会」にあて、息を吐きながら10〜20回、気持ちがいいと感じる程度に押します。
百会

肝兪(かんゆ)

怒りで特にダメージを受けると言われる肝の経路の流れを調整するツボです。怒り、イライラ、ストレスに大きな効果が期待できます。

肝兪
場所
左右の肩甲骨の下あたりの高さの位置にあります。
押し方
息を吐きながら、肩甲骨の下あたりをイスの背の角などにあて、10〜20回程度押します。仰向けに寝てゴルフボールなどをあててグリグリ刺激しても効果的です。少し熱めのシャワーやドライヤーで温めるのもおすすめです。ただし、ヤケドには注意して下さい。
肝兪
監修/古賀直樹(こが なおき)先生

監修/古賀直樹(こが なおき)先生
鍼灸学士・カイロプラクター・整体師
明治国際医療大学 鍼灸学部・鍼灸学科卒。1998年、中野坂上治療院を設立。著書に『ツボ療法ツボ体操の健康読本』(秀和システム)など。

イラスト/堀川直子

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