睡眠・休息・メンタルケア
ストレスがラクになるツボ
監修/邱淑恵(キュー・スーエ)先生
湿気が多い時期は気持ちもなんだかイライラ……。
ストレスをためこんで不調になる前に、手軽に押せるツボで不安や緊張を鎮め、気持ちを落ち着かせましょう。
ストレスはなぜおきる?
ストレスとは、心や体にかかる外部からの刺激に対応しようとして生じるさまざまな反応のこと。精神的な緊張や心労、苦痛、暑さ・寒さ、外傷のほか、うれしいこともストレスを引き起こします。適度なストレスはパフォーマンスを高めますが、人間関係や働き過ぎ、不安や恐怖などの不快ストレスが続くと、意欲が低下したり、疲労や不眠、記憶力の低下など心・体・頭に影響を及ぼし、それが結果として行動や態度などにも表れます。
ストレスを放っておくと?
ストレスをためすぎると、自律神経の働きが乱れ、あらゆる不調の原因になったり、体の防衛反応によって太りやすくなったりします。また、ストレスからうつや神経症などの心の病気になるケースもあります。こまめに緊張を解き、リラックスする時間を持つことも大切です。
神門(しんもん)
名前に「膵」という字が使われているように、膵臓の機能を活性化するといわれているツボ。
場所 |
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手首の横じわの小指側の少しくぼんだ場所にあるツボ。 |
押し方 |
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親指を「神門」にあて、残りの指で手首をつかみます。「痛気持ちいい」程度の強さで30回程度押します。まず左手首を、次に右手首を刺激します。 |
合谷(ごうこく)
「合谷」のツボを刺激することで、気持ちが落ち着き、徐々に平常心を取り戻すことができます。
また、ストレスで乱れた自律神経の機能を正常に戻す働きがあります。
場所 |
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手の甲側、親指と人さし指の骨の分かれ目のやや人さし指側にあるツボ。 |
押し方 |
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親指を「合谷」にあて、気持ちいいと感じる強さでやや強めに押しもみます。両手それぞれ約30回程度、押してはもみを繰り返します。 |
監修/邱淑恵(キュー・スーエ)先生
中国健康コンサルタント。1949年台湾生まれ。中国台湾省栄民総医院鍼灸ハリセンターで中国ハリを学んだ後、来日。ツボ、ハリ、漢方を習得する。著書多数。
● ツボ道場 http://www.tubodojo.com/
イラスト/堀川直子