頭痛・風邪・熱
寝る前に簡単一工夫 片頭痛の予防法
ズキンズキンと脈打つように痛む片頭痛は、ときには吐き気を伴うこともあります。症状が現れる前にギザギザした光が見える前兆(閃輝暗点:せんきあんてん)が起きると、暗い気分になる人もいるのではないでしょうか。今回は、少しでも症状を軽減するために、手軽にできる対策をご紹介します。
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頭痛体操で肩こりとストレスを解消
片頭痛が起こる機序は明確にはなっていません。三叉神経の関与や、脳の血管の収縮・拡張など、さまざまな説が検討されています。要因には個人差があり、様々ですが、生活リズムの乱れや、光や音の強い刺激などが挙げられます。その中で肩こりやストレスなどによって引き起こされることがあります。肩こりとストレスを解消して片頭痛を予防するために行われるのが、頭痛体操と呼ばれる運動です。その一つに、肩の力を抜いて胸の高さに保った腕を、正面を向いたまま左右に振る「腕振り体操」があります。立っていても、イスに座っていても簡単にできるので、場所を選びません。肩のまわりの筋肉がほぐれ、ストレス解消にもなります。
腕振り体操を行うときのポイントは、体の軸を意識してまっすぐ立つことです。立っていても座っていても、頭と首を結ぶ軸がまっすぐになっていることを意識する必要があります。
頭痛体操のほかに、毎日の食事を見直すこともおすすめです。片頭痛には、ビタミンB2やマグネシウムがよいとされています。ビタミンB2が豊富なのは納豆、レバー、ウナギ、乳製品、葉物野菜などで、マグネシウムを多く含むのは大豆製品、ナッツ類、海藻類、緑黄色野菜など。これらの食品を積極的に食べるようにしましょう。
疲労やストレスで片頭痛が悪化
片頭痛の症状を悪化させる疲労やストレスをためこまないように、寝る前の時間を使ってズボラにできる、片頭痛の対策をご紹介します。
家事は全自動家電に任せる
会社にお勤めの方などは、夜に帰宅して家事をこなすことがあるかもしれません。しかし、仕事でクタクタの状態で家事をすれば疲れはさらにたまり、かといって家事をしなければ家は散らかりストレスはたまる一方。片頭痛もちの人はこんな状況を避けるために、掃除はロボット掃除機、食器洗いは食器洗い機、洗濯は洗濯機と乾燥機に任せてはいかがでしょうか。大きな音が出ないタイプの家電を選んで、家事に時間をかけることなく、寝る前のリラックスタイムを楽しみましょう。
座禅を組んで瞑想する
瞑想をすると心が落ち着き、リラックス効果が得られると言われています。そこで寝る前に座禅を組み、姿勢を正して目を閉じる時間をつくってみてはいかがでしょうか。ストレスのもとになっている迷いや不安が軽減されれば、寝つきもよくなり、睡眠による疲労回復効果が高まることも期待できるでしょう。