健康レシピ&ダイエット
血液検査の数値が気になる方に!動脈硬化を防ぐ減塩レシピ「アスパラガスと貝柱のくるみ味噌添え」
監修:管理栄養士 石川 有子
ドロドロ血液や動脈硬化が脳梗塞の原因に…
夏に向けて、だんだん気温が上がりはじめるこの時期。自然と汗の量も多くなりますが、汗をたくさんかき、体内の水分量が減って血液の濃度が高くなると、血管が詰まるリスクが高まります。そのため、夏に脳梗塞を起こす例も多数あります。特に健康診断で、血圧やコレステロール値などの結果がおもわしくなかった方は、すでに動脈硬化が始まっている可能性があり、より注意が必要です。動脈硬化とは、血管の内側が傷ついて脂肪などが入り込んで厚くなり、血液が流れにくくなった状態で、血管が詰まるリスクが一段と高まります。そのため脳梗塞の予防には、こまめな水分補給のほかに、食事に気をつけることも重要です。そこでご紹介したいのが今回のレシピ、今が旬のグリーンアスパラガスを使った「アスパラガスと貝柱のくるみ味噌添え」です。
減塩のカギは、うま味や香ばしさ!
グリーンアスパラガスには、動脈硬化を防ぐとされる「葉酸」が含まれます(※1)。ほたて貝柱には、血圧を正常に保ち、血中のコレステロールを減らすといわれる「タウリン」が含まれます(※2)。動脈硬化の原因のひとつに高血圧があげられますが、日本では、塩分の摂りすぎによる高血圧が多いといわれています。くるみには塩分を排出する「カリウム」が含まれており、高血圧による動脈硬化を防ぐ働きが期待できる「n-3系脂肪酸」(α-リノレン酸)も含まれます(※3)。
日本高血圧学会が推奨している塩分の摂取量は、1日6g未満です。しかし、普段からなにげなく口にしている料理には、想像以上に多くの塩分が含まれているもの。6g未満に抑えるには、料理の一品あたりの塩分に気をつかう必要があります。その点、今回のレシピは、塩分が1食あたり0.6gと少量なのがうれしいところです。ほたて貝柱のうま味と、くるみの香ばしさ、味噌の風味で、塩分が少なくてもおいしくいただけます。ちょっぴり大人な味わいで、動脈硬化の対策を始めてみましょう。
オススメレシピ
アスパラガスと貝柱のくるみ味噌添え66Kcal(1人分換算)
- 材料(4人分)
- グリーンアスパラガス4本
- ほたて貝柱4個
- 塩少々
- くるみ15g(約5かけ)
- (調味料)
- ・味噌10g
- ・砂糖小さじ1
- ・しょうゆ小さじ1/3
- ・だし汁大さじ1
1
グリーンアスパラガスはハカマを取って4cmの長さに切ります。2
半分に切った貝柱と1のアスパラガスに塩をふり、焦げ付かないようにシワを寄せたアルミホイルに並べ、魚焼きグリルなどで焼きます(上下強火 約4分)。3
くるみはフライパンで香ばしい香りがするまで中火で煎ります。4
すり鉢で3をすり、調味料を順に加えてすり混ぜます。すり鉢がない場合は包丁で細かく刻んでから混ぜ合わせます。5
器に4を敷き、その上に2を盛りつけます。