????

カンタン健康生活習慣

朝が変わる!良い睡眠のための「寝る前習慣」

印刷する

監修/白濱龍太郎先生(RESM新横浜 睡眠・呼吸メディカルケアクリニック院長)

最近、朝起きるのがツラくて……。いつも目覚ましに頼っているけど、眠くて体は動かないし、頭はぼーっとしたまま。シャキッと起きて、余裕をもって1日を始める方法ってあるのかな?

「朝スッキリ起きられない」という悩みを持っている人は多いもの。これは「十分な睡眠がとれていない」可能性があります。昨今はコロナ禍で生活が一変し、「在宅勤務で夜まで仕事になり、メリハリがなくなって、眠れなくなっている」といった人も増えているといいます。良い目覚め・良い睡眠のためにはどんなことに注意すればいいのか、RESM新横浜 睡眠・呼吸メディカルケアクリニック院長の白濱龍太郎先生にお聞きしました。

朝は自律神経が切り替わる。交感神経を“ソフトに刺激”しよう

朝の目覚めは1日の活動の要。スッキリ起きられればやる気も出て、充実した時間を過ごせます。反対に、目覚めが悪いと朝からバタバタ、気分も落ち着かないまま1日のスタートを切ることに。それは、自律神経の切り替えがスムーズでないからかもしれません。

朝は、自律神経が副交感神経優位モードから交感神経優位モードに切り替わるとき。この切り替えがしっかりできると、快適な1日を始められます。そのスイッチを切り替えるには、「光」「行動」「食」が大切です。

まず、朝の光を浴びると体内時計がリセットされて、活動モードになります。ベッドの中でゆっくりストレッチをする、シャワーを浴びるといった行動も、切り替えの刺激になります。朝食をとることも有効です。

スッキリ目覚めるために取り入れたい、夜の習慣3つのポイント

「良い目覚め」のために何よりも必要なのは、睡眠です。しかし、分かっていても、つい夜更かししたり、ベッドの中でもスマホを見たり……、という人は少なくないと思います。しかし、ご存じの通り、それはやめたほうがいい習慣です。

良い睡眠のためには、3つのポイントがあります。

ポイント1◆副交感神経を優位にする
朝の目覚めには交感神経への切り替えが必要ですが、夜の眠りには副交感神経への切り替えが必要です。交感神経への切り替えは、行動などの刺激によって比較的容易にできますが、副交感神経への切り替えは“ブレーキのついていない車を止める”ようなもので、意外と難しいのです。

副交感神経に切り替えるには、「交感神経を刺激しない」ことが大切になります。スマホを見続けるのをやめる、といったことです。深呼吸する、ゆっくりストレッチをする、といったことも、副交感神経を優位にする一助になります。

ポイント2◆深部体温を下げる
睡眠時は深部体温が1℃ほど下がります。寝る前は、体の表面から熱を逃がして体内の体温を下げていきます。そのときに眠気を感じます。

体を睡眠への準備状態にするには、入浴も有効です。ゆっくり湯船で温まると体温が上がります。すると、血行が良くなり、体の表面が温まることで、その後に熱を放出して体温が下がりやすくなります。寝る1~2時間前にお風呂に入ると、ちょうどいいタイミングで深部体温が下がってくるのでおすすめです。保温効果のある入浴剤などもあるので、そうしたものも利用して楽しみながら体を温めてください。香りによるリラックス効果も期待できます。

ポイント3◆“睡眠ホルモン”を整える
睡眠に関わる物質に、メラトニンというホルモンがあります。これは、夜に多く分泌され、体内時計を調整して睡眠へと誘導する働きをもっています。メラトニンは、トリプトファンというアミノ酸から合成されます。トリプトファンは、かつお節や煮干し、マグロやサバなどの魚介類、高野豆腐や油揚げなどの大豆食品、豚肉や鶏肉といった食品に多く含まれます。日ごろから、こうした食材を意識してとるとよいでしょう。朝食を和食にすると、とりやすいと思います。

また、メラトニンは夜に光を浴びると急速に合成が抑制されるので、就寝前にはスマホを見ないよう気をつけたいものです。

「気になること」をいったんシャットダウンする

こうしたことのほか、「頭を空っぽにする」ことも大切です。気になることがあると、それが頭の中に引っかかってなかなか眠れない……ということになりがちです。

とはいえ、なかなか難しいという方におすすめなのが、「今日の積み残しの事柄を、紙に書き出す」ことです。日記でもメモでもかまいません。その日のうちに解決できないことをアウトプットすることで、頭の中から追い出してしまうのです。これは白濱先生もいつも実践されているそうで、気になることを書き出すことによって頭を空っぽにするよう心がけています。

今回ご紹介した「良い睡眠」のための方法は、どれもちょっとした簡単なことですので、ぜひ習慣にすることをおすすめします。「分かってはいるけど、なかなか実行できない」という方も多いと思いますが、やってみないと効果は得られません。ぜひ今日から、できることから、始めてみてください。

監修者プロフィール
白濱龍太郎先生(RESM新横浜 睡眠・呼吸メディカルケアクリニック院長)

【白濱龍太郎(しらはま・りゅうたろう)先生プロフィール】】

RESM新横浜 睡眠・呼吸メディカルケアクリニック院長
医学博士。筑波大学医学群医学類卒業。東京医科歯科大学大学院統合呼吸器病学修了。東京共済病院、東京医科歯科大学医学部附属病院を経て、2013年にRESM新横浜 睡眠・呼吸メディカルケアクリニックを開設。2014年には、経済産業省海外支援プログラムに参加し、インドネシア等の医師たちへ睡眠時無呼吸症候群の教育を行った。2018年にはハーバード大学公衆衛生大学院の客員研究員として睡眠に関する先端の研究に従事。社会医学系指導医、睡眠学会専門医、認定産業医。

サワイ健康推進課公式Twitter

この記事はお役に立ちましたか?

関連記事はこちら 関連記事はこちら

クリップ一覧に保存しました。