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心の不調は脳の栄養不足!?「さば缶とトマトのスープ煮」

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監修:管理栄養士 椎橋聡子

感情を作り出しているのは神経伝達物質

怒ったり・喜んだり・不安になったりと、日々さまざまな感情が生まれますが、この感情を作り出している心はどこにあるのでしょうか。その答えは私たちの「脳」の中です。脳の中には神経細胞があり、神経伝達物質を介して情報のキャッチボールをしていますが、この神経伝達物質が不足すると感情のコントロールがうまくできなくなり、心の不調を引き起こすと言われています。
神経伝達物質の中でも「心の安定のためのセロトニン」「活動性のノルアドレナリン」「喜び・快楽のドーパミン」の3つが心と深く関わっています。本来この3つの神経伝達物質は、絶妙なバランスをとり元気な心を作り出しています。しかし、不規則な食習慣などにより、神経伝達物質が正常に作られず、脳の栄養不足が続くと、神経伝達物質のバランスが崩れて、怒りっぽくなったり、不安な気持ちが強まったりと心の不調を引き起こします。
では神経伝達物質を安定的に作り出すためには、どのような栄養素が必要なのでしょうか。そのカギは神経伝達物質の材料である「たんぱく質」と、その合成をサポートする「ビタミン・ミネラル」です。

元気な心の材料は“たんぱく質”

「さば缶とトマトのスープ煮」は、元気な心作りのための要素が、ギュッと詰まった1品です。さばは、神経伝達物質の主材料になるたんぱく質が補給できるほか、最近ではうつ病予防・認知症予防など、脳の健康との関連性も注目されているEPAやDHAも含まれています。そして心の安定には欠かせない“セロトニン”。セロトニンは合成される過程で、ビタミンB6・ナイアシン・葉酸・鉄のサポートを必要としますが、さばにはこれらの栄養素も含まれます。
また、元気な心作りにはストレスに打ち勝つ力も大切です。ミニトマトやセロリに含まれるビタミンCは、ストレスが多い環境で消耗が激しくなる栄養素であり、ビタミンCが不足するとストレスと戦うための神経伝達物質の合成ができず、結果、ストレス耐性が弱まるということにつながります。
今回紹介した「さば缶とトマトのスープ煮」は、水で流れやすい水溶性の栄養素も汁ごといただけるので、無駄なく効率よく栄養素を取り入れられるメリットも。手軽な缶詰レシピですので、ぜひお試しください。

オススメレシピ

さば缶とトマトのスープ煮217kcal(1人分換算)

材料(2人分)
さば缶1缶(200g)
プチトマト(2等分に切る)6個
セロリ(薄切り)1/2本(50g)
セロリの葉(千切り)3~4枚
干ししいたけ3個
2カップ
白ワイン大さじ1
小さじ1/3
こしょう少々

  1. 1

    しいたけは水で戻して石づきを切り落とし、2等分に切る。

  2. 2

    鍋に水とさば缶を汁ごと入れて熱し、煮立ったら白ワイン、塩、こしょうを加える。

  3. 3

    トマト、セロリ、1を加えてふたをする。5~6分煮て、セロリの葉を加える。

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